GARNET CROWにはまっている。
コナンが理由というわけでもなく、
誰かに影響されてというわけでもなく、
なんとなく。
歌詞は平易な言葉で綴られているけれど奥深く、
音楽は滔々と流れていく。
ヴォーカルは無駄な感情がない。
歌詞については、
GARNET CROW独特な宗教性とでも言うべきか。
こころの奥底の水たまりに手を伸ばして、
それは静かにさざなみを立たせる。
時々感情持って生まれてきたこと
憂鬱にさえ思ってしまう
舞い上がって旅立って
遠くまできたな
寂しい夜に思い出すのは
愛した人より愛された日々
ユメヲミタアトデ
解き放つ窓の向こう
目の前で分かれゆく風の音
通り過ぎたあとの静寂に降る太陽
優しすぎて愛しさ増す
(夢みたあとで/2002年)
夕暮れの空とか風にゆれる木々に
見惚れるふりをしながら幾度過ごした
なるべく傷つけぬよう傷つかぬように
切なさもほらね押し殺せる
愛だと名付ければそれが愛だといえる
何かを求めるとか形あるものじゃなく
ただ好きでいるそんな風に
いれたらいいなって思う
孤独や弱気だとか押しよせる夜忘れ咲き
人恋しさぬぐえるような強さなど
持てるでしょうか…
(忘れ咲き/2007年)
日本人はラブソングばかり歌いすぎ、
そういうことを言う人はいる。
そして、私もそうだと思うこともある。
けれど、
GARNET CROWが綴る機微をみていると、
日本人や日本語にしかできない表現が
あるのだなということに気づく。
取り立てて難しい言葉ではないけれど、
それでいて、
文字の中に感情が包まれる。
四季の移ろいを人生に重ねられる日本人独特の。
どんな風に周囲に流されたとしても僕達は
変わらずにいようね 幼い愛し方でもいい
馴れ合いとか安らぎなんて
言葉で誤魔化したりしないで
何度でも抱きしめてね
明日は終末(おわり)かもしれないから
君という光 見つけた僕は僕を知る 狂おしく射す
ゆらゆらと波打つ広い海で一緒に流れていようよ
ほら何も欲しいものなどない
愛なんて淡い幻想(ゆめ)思い思いみるもの
それなら誰かと同じ現実(ゆめ)がみたくなる
(君という光/2003年)
■オフィシャルサイト
http://garnetcrow.com/